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太宰治「斜陽」

薄い本だったので読みやすそうだと思い手に取った。
前から興味があったがずっと放置。
ようやく読むことができた。

――感想。
辞書で意味を調べると、
≪勢威・富貴などが衰亡に向かっていること。没落しつつあること。≫とある。

確かに登場人物は、皆、没落に向かっているが、
主人公のかず子だけは少し違う。
母を亡くし、弟を亡くし、
お金も底をつき、たった一人となり没落した人生。
選択肢の少ない狭き道のなかから、「革命」を起こすべく大胆な行動に出る。
その革命の先に光は見えないだろうが、
命ある限りがむしゃらに生きる。

かず子の生き方を見て、
映画「顔」の主人公の中年女・藤山直美を思いだした。
殺人容疑で指名手配されながらも、必死に生き抜く姿。

「革命」に夢見て生きようと思う姿。
絶望のどん底で、失う物がないからこそ革命という選択肢が生まれる。

自分も革命を起こしたいものだが、
オレみたいな小心者が、そう簡単に革命に向かって行動を移す気力はない。
どん底に落ちてからでないと。

「革命」というカードを持った大貧民の人生か、
常に3位という、ずっと貧民の人生。

今のところ、オレは貧民人生。

本当の成功する人は、大富豪でも「革命」のカードを持っているやろうね。
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2011年11月21日 03:46  本の感想 | トラックバック(-) | コメント(-)

イスラエル

イスラエル

特に書くことありませんが、書きます。


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あああああああああああ